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治療について

「鍼は痛い」という誤解を解く。さとふ鍼灸院が「トントン」と叩かずに鍼をする理由。

「鍼って、注射針みたいに痛そうで怖い……」
「受けたことはあるけれど、あの独特の『ズーン』とする感じが苦手」

初めて来院される方から、このようなお声をいただくことは少なくありません。
体を良くするために行く場所なのに、そこで「痛い思い」をするかもしれないと緊張してしまうのは、とても自然なことです。
ですが、まず最初にお伝えさせてください。 

当院の鍼灸術(しんきゅうじゅつ)は、あなたが想像している「鍼」のイメージとは、おそらく全く別物です。

この記事では、なぜ当院の鍼が痛くないのか、そしてなぜ一般的な打ち方をしないのか、その「目的の違い」についてお話しします。

そもそもの「目的」が、一般的な鍼灸接骨院とは違います

多くの人が「鍼は刺して刺激を与えるもの」と考えています。
実際、一般的な鍼灸接骨院などでは、硬くなった筋肉や神経に直接届かせるために鍼を深く刺したり、電気を流したり(パルス療法)することがよくあります。

しかし、さとふ鍼灸院が大切にしている「日本の伝統鍼灸」は、目的が根本から異なります。
私たちの目的は、筋肉を刺激することではなく、お体全体を巡っている「経絡(けいらく)」を整えることです。

別記事でお話しした通り、お体の中を流れる「気の勢い」は、皮膚のすぐ表面を通っています。

当院の鍼: 全身のエネルギー(気)の流れをなだめるための「調整」が目的

一般的な鍼: 筋肉のコリを壊してほぐすための「強い刺激」が目的

ここでいう『気』とは、お体の中を流れる『水の勢い』のようなものです。その『気』の考え方については、こちらの記事で詳しくお話ししています。

「気」は皮膚のすぐ表面に流れているため、そもそも深く刺す必要も、強く響かせる必要もありません。
皮膚にそっと触れる程度の「やさしい調整」で、お体は十分に変わり始めるのです。

当院の考える「お体を整える」ということ

具体的な技術のお話に入る前に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。
当院では、あなたのお体をひとつの「自然の風景(土壌や水の巡り)」として捉えています。
私たちが鍼灸で行うのは、痛い場所を無理やり刺激することではありません。
荒れた土壌を耕し、水の流れをなだめ、あなたの中に備わっている「生命力(大木)」を太く育てるお手伝いをすることです。

「鍼を刺して刺激を与える」のではなく、この「自然の巡りを整える」という目的の違いこそが、当院の鍼が痛くない最大の理由なのです。

「トントン」と叩かずに、蚊が止まるように触れる

鍼を打つ瞬間のチクッとする痛みを「切皮痛(せっぴつう)」と言います。
多くの院では、鍼を管(かん)に入れて上からトントンと叩く管鍼法(かんしんほう)」を採用しています。
実は、この叩く刺激が痛みの原因になることもあるのです。

当院では、この管を使いません。
指先でツボの反応を繊細に読み取り、そこへゆっくりと鍼先を近づけていきます。

どこに、どのように触れるべきか。それを判断するために、当院では毎回、脈やお腹の声を聴く『対話(四診)』を何よりも大切にしています。

古典には、名人の技を「蚊虻(ぶんぼう)の止まるが如く」という言葉で表した一節があります。
まるで蚊が止まったことにも気づかないほど、静かで繊細なアプローチ。

それが当院の目指す鍼の打ち方です。

また、深く刺した時に感じる「ズーン」という重だるい響きも、当院では行いません。
私自身、かつてはその感覚を好んでいた時期もありましたが、ある時を境に苦手になってしまいました。
「自分が受けて不快なことは、患者さんにもしたくない」という想いが、今のやさしい打ち方の根底にあります。

「刺さない鍼(てい鍼)」という選択ができる

当院では、先端が丸くなっていて全く刺さらない「鍉鍼(ていしん)」も積極的に活用しています。
「刺さないのに、本当に効果があるの?」と思われるかもしれません。
ですが、お体がひどく疲弊している時や、精神的にデリケートになっている時、あるいは「鍼が異常に怖い」と感じている時は、強い刺激はかえって土壌(お体)を荒らしてしまいます。

そんな時こそ、この刺さない鍼で「水の勢い(気)」を優しく調整してあげることが、最も効率よく本来の健やかさを引き出す近道になるのです。
小さなお子様(小児鍼)から、刺激に敏感な大人の方まで、安心してお受けいただけます。

当院で実際に使用している『刺さない鍼』の種類や、お子様への対応については、こちらの紹介ページもあわせてご覧ください。

「東洋はり医学会」で磨き続ける、日本の伝統技術

この「刺さない・痛くない」技術は、私個人が思いつきで行っているものではありません。
私は、日本で最も歴史ある伝統鍼灸団体の一つである「東洋はり医学会」に所属し、日々研鑽を積んでいます。

ここでは、目に見えない「気」の変動を読み取る高度な技術(脉診流経絡治療)を、全国、そして世界中の会員が共有し、現代の病に対応できるよう磨き続けています。
理論に基づいた確かな技術があるからこそ、私たちは自信を持って「やさしい鍼」を提供できるのです。

その「怖さ」も、整えていきましょう

「鍼が怖い」と感じること自体、実はお体の中のバランスが崩れ、感覚が過敏になっているサイン(証)かもしれません。
無理に怖さを我慢して受ける必要はありません。
まずは、あなたが「これなら大丈夫」と思える、一番心地よい方法から始めていきましょう。
心と体が整ってくれば、その恐怖心も自然と消え、お体本来のゆとりを取り戻せるようになります。
あなたの「土壌」を、一緒にやさしく育んでいきましょう。

当院でよくご相談頂くお悩み

  • お顔のお悩み
    お顔の様々なお悩みに関してまとめました。美容鍼ではなく、通常の治療で対応出来るものもございます。
  • 不妊のお悩み
    不妊や妊活のお悩みに関して、当院ではどのように考えているかをまとめました。
  • むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
    あまり聞きなれないかも知れません。実はこの症状に私自身悩まされています。どういった症状の事を指すのか、私が感じる自覚症状踏まえてまとめています。
  • 食欲・お通じ・睡眠のお悩み
    日常生活を快適に過ごす上で『食欲・便通・睡眠』は、とても大切なものです。自然治癒力と密接な関係があるので、どんな症状で来院された方にもお尋ねする項目です。
  • 心の病(うつ病、精神疾患)
    「心の病」と言っても、「適応障害」や「躁うつ病」など病名がつくものだけではありません。東洋医学の『心身一如』という考え方を踏まえてまとめています。
  • 肩こり・腰痛
    肩こり・腰痛のお悩みは程度の違いはあれ、非常に多いです。東洋医学の視点ではどのように捉えるのかをまとめています。
  • 自律神経のお悩み
    具体的な症状を挙げきれない程、人によって症状の出方が様々なのが自律神経失調症です。東洋医学の視点でお体を診る事が大事になってきます。
  • 生理(月経)のお悩み
    一番のお悩みにはならないが、少なからず不快な思いをしている…という方が非常に多い印象を受けます。東洋医学の視点でどのように捉えるのかをまとめています。
  • 頭痛のお悩み
    一定の条件で出るタイプのものから 常に頭を締め付けられているような感覚のものまで様々あります。東洋医学的の視点から頭痛を考えてみます。

予約に関しては以下の投稿をご確認下さい

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