言語化が難しい症状
今でこそ「むずむず脚症候群」と言うのを知ったので、「脚がむずむずする」という表現がしっくり来ているのですが、最初この症状が出た時(10代後半だったと思います。)は、何と表現するのかわからなかったです。
とにかく「膝から下がかゆいとは違う、とにかく嫌な感じがする。」というように曖昧で抽象的な表現しか出来ませんでした。
ですので、誰に話しても伝わらず、どのように対処していいのかもわからず辛い日々を過ごしておりました。
と言っても私の場合は常にではなく、体は疲れているが頭が冴えている時に起きやすいくらいで、何日も続く事は少なかったので特に病院に行ったりはしていませんでした。
というより、何科に行けば良かったのかもわからなかったですからね・・・。
症状が出てしまったら、ひたすらにストレッチしたり、別の事をして気を紛らわしていました。
朝方になってようやく少しだけ眠れる日もありました。
現代医学的に考えるむずむず脚症候群の原因
それではなぜむずむず脚症候群になってしまうのでしょうか。
まずは現代医学的に考える原因から。
正確な原因はまだ解明されていない。神経伝達物質であるドーパミンの機能低下、中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常、脊髄や末梢神経の異常遺伝的な要素、などが考えられている。脳内での鉄分の欠乏や、ドーパミンの合成異常がかかわっているという仮説が有力である。つまり、人間の神経で情報の受け渡しを行うドーパミンという神経伝達物質は鉄分が不足すると分泌量が減り、情報を正しく伝えることができなくなってしまいすべて脳への情報が誤って伝えられる為、身体の感覚に異常を感じるとされている。 周期性四肢運動障害とRLSは密接な関係があることが昔から議論されており、現在は同じ原因、同じ疾患カテゴリーに属すると考えられている。
むずむず脚症候群 原因-wikipediaから引用-
はっきりした原因は未だに解明されていないが、どうやら神経伝達物質の問題なのではないかという事ですね。
鉄分の不足による代謝の異常というのは大変興味深いです。
周期性四肢運動障害は、意識していないのに勝手に手足の筋肉が動いてしまう事です。
睡眠時や夜間に出る事が多く、むずむず脚との関連性が注目されているようです。
東洋医学的に考えるむずむず脚症候群の原因
今度は東洋医学的に考えてみたいと思います。
と言うより、症状が出た時にどのように自己治療しているのかを書きたいと思います。
私がむずむず脚の症状が出る時は、証は「肺虚肝実」になっている事が多いです。
簡単に言うと肺の気が弱くなる事によって、肝の気が強くなっている(旺気)状態です。
肺の変動は寝つきの悪さに影響します。
肺は、肝と相剋する関係になります。
実際にむずむずが感じるのは、肝と陰陽の関係にある胆経に沿って出ている事が多いです。
疲労感に伴って、鼻水、鼻づまりになったり、食欲が落ちてきたりする時にむずむず脚症候群の症状が強く出ているように感じます。
※上記はあくまで私の場合です。人によっては全然違う症状が出てる事もあります。
以前はなす術なくひたすら我慢してましたが、今はしっかり自己治療出来るので、一晩中眠れない事はありません。
それでも、不摂生が続くと未だに症状は出てきます。自分の体を使って、勉強しております。
まとめ
むずむず脚症候群は、症状は出ているが自覚していない方が多いものです。
私自身がそうであったのでよくわかります。
もし周りに「脚の不快感がある」と訴えている方がいらっしゃったら、教えてあげて欲しいです。
何日もぐっすり眠れない日が続くのはとてもストレスです。
気持ちも滅入ってしまい、長引く事によって精神的にも辛くなってくる事もあります。
そんなむずむず脚症候群に対して鍼灸での治療はとても効果的です。
当院でなくても構いません。
お近くの東洋医学的にお体を診てくれる鍼灸専門院にご相談してみてください。