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東洋医学の視点から考える

自律神経失調症とは

聞いたことはあるけど具体的にどんな症状が出るのかわからない方も多いと思います。
具体的な症状を挙げきれない程、人によって症状の出方が様々なのが自律神経失調症です。
病院で検査を受けても特に問題が見つからず、症状だけが多岐に渡って出てしまいます。

自律神経を整える

そもそも自律神経とは?

簡単に言えば自分の意思とは関係なく健康を維持する為に働いている神経の事です。気温が上がって暑くなれば、汗をかいて体温を調節します。夜になれば体をリラックス(副交感神経が優位な状態)させて、睡眠を促します。このように、無意識の中で健康な状態を維持する為に働いているものです。

代表的な症状

自律神経が乱れた時に出る代表的な症状をいくつか挙げてみます。頭痛、便秘、下痢、食欲の減退、不眠、のぼせ、立ちくらみ、生理不順、イライラ、やる気の減退、全身の倦怠感など。程度は人によって異なりますが、複数の症状が同時に出てくる事もあります。​

自律神経の乱れる原因

現代医学的には「原因がはっきりしない」事がほとんどで、主にストレスなのではないかと言われています。しかし、ストレスと言っても人によって何をストレスに感じるかは様々です。このような時に、東洋医学の視点が重要になります。

東洋医学の視点で考える

東洋医学の視点で考える時、自律神経の乱れがあるかどうかよりも、お体全体がどのような状態にあるのかの方が重要です。その為に、脈やお腹を診て「気血の変動」を捉えます。結果的に自律神経が整うのですが、自律神経を整える為の治療をするのではありません。

いち早く体の変化に気づく

東洋医学的にお体を診る上で脈やお腹、手足の皮膚の状態を確認する事は必須になります。
特に自律神経の乱れが原因でお悩みの症状が出ているような場合、東洋医学の視点から診てもはっきりと気血の変動が出ているはずです。
しかし、ご自身でも「食欲」「便通」「睡眠」を意識すると体の変化にいち早く気付く事が出来ます。

どうしても「症状」や「病名」に対して意識が行きがちになってしまうのですが、同じ体で起こっている変化です。
自分の体の変化に気付いたら日頃の生活を振り返る事が大事です。
そこで調子を取り戻せれば鍼灸での治療は必要ありません。
それでも長引き、調子が良くない時は東洋医学に基づいた鍼灸をご検討下さい。

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