東洋医学

自然治癒力

今回のテーマは「自然治癒力」です。

自然治癒力とは

健康の維持、増進の為に自然治癒力が大切な事はホームページで繰り返しています。
そもそも自然治癒力とは何でしょうか。
定義を改めて考えてみます。

自然治癒力(しぜんちゆりょく、ラテン語 vis medicatrix naturae、英語:spontaneous remission)とは、人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。「自己治癒力」とも呼ばれる。
一言で言ってしまえば、ケガや病気を体が勝手に治してくれる力です。

自然治癒力-wikipediaから引用-

自己治癒力生命力という言い方も出来ます。
「自然治癒力が働いてるな~」と実感する時って、普段生活している中でそう頻繁にはありません。
ちょっとした傷が気付いたら治っていたり、風邪を引いて熱っぽい時に早めにぐっすり寝たら翌朝にはすっかり元気になっていたり、体にいつもと違う変化があった時に初めて実感するのではないでしょうか。

自然治癒力の低下

では、どのような時に自然治癒力の低下を実感するのでしょうか。
一番わかりやすいのは若い時との比較です。
「若い時」の目安は、自分が何歳なのかにもよりますが、10年前、20年前と比較しても良いですし、10代の頃と比較しても良いと思います。
これは確実に衰えているはずです。と言うより衰えているのが本来の自然な形です
「若い時は寝れば治ったのに・・・」とか「昔なら2・3日で治っていたのに」と思う場面は出てきて当然です。
いつまでも若々しい、元気なお年寄りも増えていますが、自然治癒力が10代の頃に戻る事は決してありません。

では、衰えて当然の自然治癒力を「向上させる」とはどういった事なのか。矛盾しているように聞こえますよね。
本来であれば自然治癒力は年齢と共に緩やかな曲線を描き低下していくものなのです。
それが急激に低下、衰えてしまうと、本来辿るはずだった緩やかな曲線ではなく、ガタっと折れ曲がったものになってしまいます。急激に低下した時点からは向上させるのですが、正しい意味合いとしては本来の状態に戻すという事になります。
2~3年の間にでガタっと体に不調が出やすくなり、そこからズルズルと調子の悪い日が多くなってきたりすると、気付けばそれが当たり前のように感じてしまいます。こうなってくると、今度はこの状態が基準になって考えるようになります。この基準そのままに過ごしていて、またガタっと体調が悪くなる・・・この繰り返しをしていると、本来持っているはずの自然治癒力とは大きく差が開いてきてしまいます。
こうなってしまうのは避けた方が良いですよね。

不調に気づく

では、このような負のスパイラルに陥らない為にはどうすれば良いのか。
早い段階で自分の体調の変化に気付く事が何よりだと思います。
それは調子が悪くなってから気付くのではなく、もっと早い段階で感じ取れるのです。

そこで、問診で必ずお聞きする食欲、便通、睡眠の状態が重要になってきます。
この三つはお体に変動があると影響が出る事が多いのです。そして、この三つは余程長引かない限り、案外気にしない方が多いものでもあります。

食欲・お通じ・睡眠のお悩み
  • 言われてみれば最近食欲なくて・・・。
  • そういえばここ何日かお通じの調子よくないです・・・。
  • 最近夢をよく見てて、熟睡出来てないかも知れません・・・。

問診している際によくお聞きする言葉です。

この段階で「不調である」という自覚を持てれば、その後に続く可能性のある大きな病気を未然に防ぐ事が出来るので、未病治に繋がります。
調子が良くても、当院での治療を継続される方がいらっしゃるのはこのような理由があります。

鍼灸治療の継続を推奨する理由

是非、東洋医学に基づいた鍼灸術をご検討下さい。

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