東洋医学の視点で考える

生理(月経)のお悩み

当院にいらっしゃる患者さんで
生理のお悩みが主訴(一番のお悩み)の方は
実はそこまで多くありません。
しかし実際には
長期間生理に対してお悩みを持ってる方が
多数見受けられます。
「とりあえず薬を飲めば大丈夫」と
お悩みとしての優先順位が低くなっている
印象を受けます。

生理(月経)痛

生理(月経)痛にやさしい鍼

生理(月経)痛は当たり前?

生理痛に関しては程度の違いはあれど、お悩みの方が多い印象を受けます。 大前提として生理痛はない状態が正常です。生理痛があるのが当たり前だと思っているとお悩みとして意識しないようです。 テレビCM等の影響で生理痛が当たり前のように思っている方もいらっしゃるようですが、そんな事はありません。

痛み止めのリスク

生理痛があるのが当たり前だと思っていて、痛み止めを飲み続けていると子宮筋腫や子宮内膜症の早期発見の機会を逃す事もございます。 痛み止めは辛い症状を一時的に楽にしてくれるものですが痛みを抑えているだけです。 それだけリスクのあるものだという認識を持って使用する時には十分考慮して頂けると幸いです。

原因は必ずあります

「生理痛はほとんどない。」という方でも多少の不快感は出るようです。ですが薬に頼らざるを得ない程の「痛み」や「不快感」が出るのは何らかの原因があります。 それは現代医学的な検査で出るものとは限らず、東洋医学の視点が必要な場合もあります。

PMS(月経前症候群)

PMSにやさしい鍼

PMSとは?

PMS(月経前症候群)とは、生理の一週間前くらいから「精神的に不安定」「イライラ」「頭痛」「むくみ」「胸の張り」が出てくる症状の事を言います。 こちらも生理痛と同様に生理前はこうなるのが当たり前と思っている方が多い印象です。

東洋医学的に考える

生理前は体に変動が起こるのでいつもと違うお体の状態になります。しかし不快や苦痛に感じるほどの変化は、お体の状態を見直す必要があると思います。 PMS(月経前症候群)特有の症状と考えずに出ている症状を五行に弁別すると東洋医学的には納得のいく事が多いのです。

生理(月経)前の体の変化

イライラする・頭痛が出るなら肝木経の変動が考えられます。むくみや胸の張りが強いのなら脾土経の変動が考えられます。肝と脾、どちらも血に深く関わっている臓です。血を必要とする生理の前に普段以上に肝と脾に負担がかかり釣り合いが取れなくなっているとPMSの症状が強く出るのではないでしょうか。

月一の憂鬱にやさしい鍼を

生理痛、PMS(月経前症候群)の他にも

  • 周期が安定しない(経早・経遅・経乱)
  • 経血量が多い・少ない

など様々な形でお悩みとして現れます。
当院で行うのは病名に対しての治療ではなく随証療法です。

他のお悩みと同様に生理(月経)のお悩みも同じです。
証を立てるのに生理の状態はとても重要になってきます。
それだけお体の変化が症状として現れやすいものになっています。
長らく生理に関してのお悩みをお持ちで、痛み止めを飲むことが前提の生活は病の早期発見の機会を逃す事に繋がる事もあります。
お体の状態がある程度整えば後はご自宅でお灸を使ったセルフケアで、調子を維持出来るように養生法を提案させて頂きます。

男の先生に生理の話をするのは抵抗があるという方もいらっしゃいます。
当院でなくても構いません。
お近くの女性の先生の鍼灸院にご相談してみて下さい。
生理のお悩みに、まずは鍼灸という選択肢をお持ち下さい。

よくご相談頂くお悩み

  • お顔のお悩み
    お顔の様々なお悩みに関してまとめました。美容鍼ではなく、通常の治療で対応出来るものもございます。
  • 不妊のお悩み
    不妊のお悩みに関して、当院ではどのように考えているかをまとめました。
  • むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)
    あまり聞きなれないかも知れません。実はこの症状に私自身悩まされています。どういった症状の事を指すのか、私が感じる自覚症状踏まえてまとめています。
  • 食欲・お通じ・睡眠のお悩み
    日常生活を快適に過ごす上で『食欲・便通・睡眠』は、とても大切なものです。自然治癒力と密接な関係があるので、どんな症状で来院された方にもお尋ねする項目です。
  • 心の病(うつ病、精神疾患)
    「心の病」と言っても、「適応障害」や「躁うつ病」など病名がつくものだけではありません。東洋医学の『心身一如』という考え方を踏まえてまとめています。
  • 肩こり・腰痛
    肩こり・腰痛のお悩みは程度の違いはあれ、非常に多いです。東洋医学の視点ではどのように捉えるのかをまとめています。
  • 自律神経のお悩み
    具体的な症状を挙げきれない程、人によって症状の出方が様々なのが自律神経失調症です。東洋医学の視点でお体を診る事が大事になってきます。
  • 生理(月経)のお悩み
    一番のお悩みにはならないが、少なからず不快な思いをしている…という方が非常に多い印象を受けます。東洋医学の視点でどのように捉えるのかをまとめています。
  • 頭痛のお悩み
    一定の条件で出るタイプのものから 常に頭を締め付けられているような感覚のものまで様々あります。東洋医学的の視点から頭痛を考えてみます。